【解説】よくわかるストレージの種類とそれぞれの特徴

【解説】よくわかるストレージの種類とそれぞれの特徴

「よくわかる」シリーズは難しい部分や専門用語を極限まで減らし、初心者を含めて誰でもわかることを目標にして、各テーマについて解説しています。

スマートフォンやパソコンで、画像等のファイルを保存したりするストレージ。日本語では二次記憶装置や外部記憶装置、補助記憶装置と言われ、役割はデータを長期的に保存する為に用いられています。

WindowsやAndroid、iOSなどといったOS(人々がコンピューターを使用するための基本となるソフトウェア)やアプリケーションもこのストレージに保存されています。

そしてこのストレージ、いろいろな種類が存在していてそれぞれに特色があります。今回は、現在流通しているストレージであるHDD、SSD、eMMC・UFS、SD(メモリー)カード、USBフラッシュドライブ(USBフラッシュメモリ)、光学ディスクの6つの特徴等をそれぞれ説明します。

磁気テープ

磁気テープのカセットテープ

近頃はすっかり見ることのなくなった磁気テープ。

カセットテープやビデオテープなどは、今となってはなつかしい製品ですね。若い人の中には「使ったことがない昔のもの」と感じるかもしれません。

しかし、ほかのストレージメディアとは一線を画す高い信頼度と耐久性、そして容量あたりの単価の安さなど、多くのメリットがあるために近年注目度が増しています。

さらに現在でも、研究による磁気テープの可能性は広がっている一方で、なんと2017年にはソニーとIBMが330TBの磁気テープを開発しました。

今後は、私たちが直接利用するという形ではなく、データセンターなど一部の施設で使われているものを間接的に利用する、という形で恩恵を受けていくでしょう。

HDD(ハードディスク)

HDD(ハードディスク)

大容量のストレージとして、パソコンのOSなどを主にインストールする目的でつかわれる内部ストレージと写真や動画、Excel等を保管やバックアップの目的でつかわれる外部ストレージ、両方に使用されています。

容量当たりの価格が他と比べてかなりお手頃で、最近は4TB(1TB≒1000GB)の大容量のHDDが1万円を切っていたりすることもあります。

ただしSSD等と比べるとデータをやり取りする速さ(転送速度)が遅く、機械的な部品が多いため光学ディスクほどでないものの動作音を発したり、重量が比較的あったりします。また落下の衝撃に弱いなどの欠点が挙げられます。

近年はSSDの大容量化と価格低下に伴い、内部ストレージとして利用されることが減っていますが、まだまだHDDの方が圧倒的な大容量・低価格なのでデータの長期保管場所に最適なストレージです。

SSD

SanDiskのSSD

近年、HDDの代わりとして内部ストレージに利用することの多くなってきたストレージです。

HDDと比べるとデータの転送速度が速く、機械的な仕組みが少ないため動作音もしなかったり落下等の衝撃に強かったりなどHDDでの欠点を克服しています。

しかし、容量当たりの価格がHDDに比べて価格がとても高くおよそ256GBで1万円前後してしまいます。

HDDとSSDはその仕組み上使い方によって、どちらが長く使うことのできるのか変わってきてしまうのですが、おおよそ一般的な使い方だとSSDのほうが長く使えます。

ただしSSDにもデメリットがあり、パソコン等に接続していない状態が長い期間続くと構造上データが消えてしまうので、データの長期保管などの使い方には向いていません。

また、データの書き込み・書き換えが頻繁に行なわれるような使い方をすると寿命が短くなります。そのような用途の場合にはHDDを用いることを検討しましょう。

eMMC・UFS

サイズもとても小さく、消費電力も小さいため搭載させるためのスペースや、バッテリーが限られてくるスマートフォンやタブレットの内部ストレージとしてよく採用されているストレージです。安価なノートパソコンにも搭載されていることがあります。

eMMCでは、HDDよりは転送速度が速いですが、SSDの転送速度には劣るため、最近はおおよそ同じスペースで同じくらいの消費電力でありながら転送速度の速いUFSなどが注目されています。

SD(メモリー)カード

SDカード

大きく分けて、デジタルカメラやビデオカメラなどで使用されているサイズの大きなSDカードと、スマートフォンやタブレットなどの外部ストレージとして使用されているサイズの小さなmicroSDカードがあります。

microSDカードは大きさがとても小さいにもかかわらず大容量なので、内部ストレージがいっぱいになったときなどの補助的なストレージとしての利用に適しています。

また、現在でもさまざまな転送速度の規格のSDカード、microSDカードが出回っており、価格も大きく上下します。ですので、使用したい用途によってしっかり規格を選んでいくとうことが大切です。

USBフラッシュドライブ(USBフラッシュメモリ)

白色のUSBフラッシュメモリー

大きさも比較的に小さく、どのパソコンにもついているUSBの差込口(ポート)に差し込むだけでストレージとして機能するため、持ち運びに適しています。とくに個人間のデータのやりとりに使われるケースが多いストレージです。

USBと聞くと「USBフラッシュドライブ」のことをイメージする人も多いのではないでしょうか。

ただ、安価なUSBメモリーは寿命が短いなどのデメリットがあるためデータの保管場所としてではなく、あくばでもバックアップ用や一時保管場所として利用することが大切です。

また、持ち運びが便利な反面、盗難などによるデータの流出などに注意して取り扱うことが必要です。

さらに、近年はUSBメモリーを介したパソコンのウイルスが多くなっていてパソコン等のUSBスロットに指しただけでウイルスに感染してしまう事もあるため、知らない人のUSBメモリーの中身のデータを絶対に見ようとしないなどの対策が必要です。

光学ディスク

大量の光学ディスク

ほかのストレージよりも傷や指紋、ほこり、磁気などに強いため、CDやDVD、Blu-rayなどの音楽や映像、ソフトウェアの配布などに使用される円盤状のストレージです。

また、1990年代後半頃より主に据え置きゲーム機のゲームソフトのメディア形式としてよく採用されています(PlayStationシリーズやXbox等)。

光学ドライブ装置(DVDドライブやBlu-rayドライブ等)直接ディスクを回して読み取るためデータの転送速度が遅く、また大容量化も難しいため、近年はUSBメモリーなどに役割を奪われることの多くなってきたストレージでもあります。

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