3月28日0時(日本時間)から開催されたAppleの発表会にて、かねてより噂されていた第6世代となる新型iPadが発表されました。
昨年も同じ時期に第5世代が発表されたiPadですが、たった一年でどれほどの進化を遂げているのでしょうか。
コンセプト
今回の発表から個人的に感じたAppleが考えているiPad(無印)のコンセプトを少しまとめてみました。
iPad 第5世代(昨年発表モデル)
- 329ドルという低価格で高性能のタブレットが手に入る
- 低下し続けるタブレット市場の復活を狙う
- iPadのためのOSアップデートとも言われた半年後に登場するiOS 11でさらに大幅進化!
iPad 第6世代
- 第5世代と比べて価格据え置きなのに大幅アップデート
- 教育現場用のiPadと位置づけることで、近年教育市場において猛威を振るうChromebookに対抗
- 今まではiPad Proの特権であった高性能スタイラスペン「Apple Pencil」も利用可能に、さらにApple Pencilの半額ほどの価格の筆圧検知無しのクレヨン「Logitech Crayon」も発表
iPad 第5世代で消費者に対するiPadの立ち位置を示して、iPad 第6世代にてさらに無印iPadの可能性を広げたと言った風でしょうか。ただのマイナーアップデートではなくしっかり進化しているところがさすがApple。凄いです。
価格・大きさ・重量は変わらずプロセッサーがアップグレード
外観等の体感できる面はほとんど変化をしていません。本体の厚みが7.5mmだったり、重量もWifiモデルが469gでWi-Fi + Cellularモデルが478gだったりと外観等において体感できる面はほとんど変化をしていません。
先ほども述べたように価格面も変化していません。
ただ、プロセッサーが進化したことにより体感性能を大幅に向上させます。
第5世代はiPhone 6sに搭載されているA9プロセッサーでしたが、第6世代はiPhone7に搭載されているA10 Fusionプロセッサーが搭載されています。
これにより、CPU性能は40%高速に、グラフィックス性能は50%ほど速くなるらしいです。
ただ、発表されたのがiPad Pro の第2世代よりも後ではありますが、iPad Pro 第2世代はA10X Fusionプロセッサーという上位互換のSoCを搭載しているので気をつけてください。
Apple Pencilが使用可能というiPad Pro殺しの機能を搭載
少し強い言い方をしてしまいましたが、それくらいの衝撃です。
初代iPad Proが2015年に発表されたときにデザイナー向けである特徴の一つとしてこのApple Pencil対応がありました。
Apple Pencilは非常に優秀なスタイラスペンでApple Pencilを使いたいが為にiPad Proを購入された方も多いと思います。
たしかに低価格な無印iPadでApple Pencilが利用出来るようになった事は嬉しいですが、今後iPad Proはどのような方向性を見いだして無印iPadとの差別化を図っていくのかが気になるところです。
しかし、無印iPadとiPad Proは書き心地という面で若干差異があります。
iPad Proは液晶が120Hz駆動でかなりぬるぬると書いている線が見え、低遅延なのに対し、iPad第6世代は表面のガラスと液晶に少し隙間があるように見え、液晶も60Hz駆動となっていて少し違和感を覚えることがあるかもしれません。
iPadで絵を描きたいと言う方にはiPad Proがまだまだオススメです。
ただ、メモ用とくらいにしか利用しないのであればiPad第6世代でも十分な書き心地、性能を発揮してくれるでしょう。