1月のCESでの発表から5か月、ついに販売を開始したThinkPad X1 Carbon 2019(Gen 7)。
私自身、首をながくして販売開始を待ち望んでいました。
今回は、新しくでたThinkPad X1 Carbonと旧世代とを比べて、主にどのような点が変更・改善されているのかまとめています。
プロセッサが最新版にアップデート
もちろん、プロセッサも最新版にアップデートされました。ただし、そこまで大きな性能向上を遂げているというわけでもなく、世代としても8世代のままとなっています。
各モデルの対応は下の表のようになっています。
2018年モデル | 2019年モデル |
---|---|
Intel Core i5-8250U | Intel Core i5-8265U |
Intel Core i5-8350U | Intel Core i5-8250U |
Intel Core i7-8550U | Intel Core i7-8565U |
Intel Core i7-8650U | Intel Core i7-8665U |
どのモデルでもThinkShutterが使えるように
スライドカバーを使って物理的にPCの全面カメラを隠すことで、プライバシーやセキュリティの向上を図るThinkShutter。
2018年のモデルから採用された機能でしたが、残念ながらIRカメラ搭載モデルだと選択することができませんでした。
2019年モデルでは、どのカメラを搭載しているモデルにも共通して採用されるようになりました。
もちろんThinkShutterの物理的にカメラを隠すという仕組み上、カバーでカメラを隠している場合は、Windows Helloを用いた顔認証も使うことができないです。
ついに4Kモデルも登場
今まで、ディスプレイの解像度はFHDかWQHDの2つしか選択肢がなかったですが、2019年モデルではそれに追加して、4K(UHD)モデルも選択できるようになりました。
DOLBY Vision対応モニターなのでとても高品質な環境で映像を楽しめることができるでしょう。
ただし、解像度を上げるとその分大幅にバッテリーの持ちも悪くなるので、必要に感じない人はFHDかWQHDを選択するのが無難かと思います。
なお、4Kモデルの特別仕様として、カーボン柄の天板が採用されています。X1 Carbonがさらに増しますね。
ThinkPad Privacy Guardでのぞきみを防止する
新たな機能として、ThinkPad Privacy Guardも登場しました。
ThinkPad Privacy Guard対応は一部のモデル(ディスプレイ)のみとなりますが、IPSの広い視野角からすぐに視野角を狭くしてのぞき見を防止できます。
ビジネス用途で使われることの多いThinkPadなだけあってかなり魅力的な機能のひとつでしょう。
サイズ・重量ともに前世代からさらに改良
モバイルノートPCに位置するThinkPad X1 Carbonですが、またさらにサイズの小型化・重量の軽量化を果たしました。
どちらとも変化具合でいうと軽微な改良ですが、ここまでくるとすでに大幅な軽量化は難しいのでしょう。
下に、基本的なサイズと重量を記載します。(選択した構成によっても変化します)
2018年モデル | 2019年モデル | |
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サイズ | 約 323.5 × 217.1 × 15.95 mm | 約 323 × 217 × 14.95 mm |
重量 | 約 1.13 kg | 約 1.09 kg |
電源ボタンが右側面に移動
本モデルでの変更で唯一の不満点が、この電源ボタンが右側面に移動したこと。
もちろん、慣れで確実に改善されるものであるとは思いますが、にしても正面からだと見えないというのは不便に感じますよね。
ThinkPadでは豊富なドッキングステーションの選択肢もあり、それもドッキングステーション側にPCと連動する電源ボタンもあるので、PCカバーを閉じたまま据え置きで作業するとしても電源が側面にあることがメリットとはなりにくいでしょう。
まとめ
2019モデルは、ThinkShutterが全モデル採用されたり、ThinkPad Privacy Guardを搭載したディスプレイが登場したり、よりプライバシー・セキュリティに配慮したモデルとなるよう改良されていると感じますね。